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【本紹介】人生を豊かにする糧にしよう【人生と財産】

 

こんにちは、らいおん(@lion66610)です。

 

いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は『人生』に関しての書籍紹介です。

テーマとしては大それたことを言っていますがそんな重い本ではありません(笑)

著者の本多静六の人生観を綴ってある本になります。

何を大事にしてきたか、どんな選択が正しいのかなど書いてあります。

それを自分の人生に役立てられる知識があれば1つの知識として身に付けられればと思い読んでみました。

 

本記事の内容は偏った意見、思い、思想など個人的な見解が含まれます。ちっぽけな人間の意見として少しでも参考にしていただけたら幸いです。

本多静六 人生と財産—私の財産告白—

内容紹介

 

著者の「本多静六」という方をご存じでしょうか?

知らない方も多いかと思います。

同じく自分も知りませんでした(笑)

しかし、この方かなり日本発展に活躍した方で1866年(慶応2年)生まれで東京山林学校(今の東京大学農学部)を卒業しており、その後ドイツへ留学、その後日本に帰ってきて日本の発展に貢献し、亡くなる1952年(昭和27年)まで執筆していました。

農業卒なので日本の公園や観光地発展が主な功績になります。

【主な携わった功績紹介】
・室蘭公園
・日比谷公園
・大津森林公園
・奈良公園 など

世間的にはあまり知られていないかもしれませんが本多静六は「縁の下の力持ち」「社会貢献」を思想をもっており目立つことなく活躍していました。

また夫婦で意見がどうしても一致しない時はジャンケン(本人曰く「ジャン憲法」)によって決めるなどお茶目な一面もありました。

当時戦前、戦時中にもかかわらずかなりの財産を築きました。

【主に関わった人物紹介】
・渋沢栄一
・大隈重信
・北里柴三郎 など

 

この本には本多静六の、

  • 財産
  • 社会経験
  • 人生設計

についてが主な内容になります。

この書籍の内容が当時(昭和初期)なので今とは違って通用しないかもしれませんが根本的な考え方はほぼ通用する内容です。

当時の内容とは言えど、金換算値も現代版に直されており、言い回しも現代訳されている?ので非常に読みやすく、意味わからないなーと思うことはありませんでした

読者ターゲットとしても10代~80代まで「遺書はかならず準備しておくこと」などそこまで書いてあるので全年齢層でも参考になります。

人生の糧になることが多くあるので役立ててほしいと思います。

是非読んでみてください。

気になる項目をチェック

個人的に役立ちそうなワード、文章を紹介していきます。

今回はかなり厳しい言葉を使うかもしれませんのでご承知ください。

そしてかなりストイックです。やりすぎだろと思うぐらいに。

なので、全部ではなく1部分だけや、少しだけなど参考にするといいと思います。

それでは行ってみましょう!

本多式財産の築き方

  • 貯金=(通常収入×1/4)+(臨時収入×10/10)・・・本多式「4分の1」貯金法を実行する
  • 生活レベルを下げても、無理をしてでも貯金をする(目標:400万)・・・貯金しておけば利子で勝手に増えていく(当時)※今は利子がほぼないので意味ありませんが…
  • 家計簿を付ける・・・貯金をする生活はまず家計簿をつけ、現状をしっかりと把握し将来の対策を立てる
  • 本業、副業で雪だるまの芯を作り、投資で大きくする・・・投資で大切なのは「時節を待つ」(焦らず怠らず時が来るのを待つ)
  • 好景気時代には勤倹貯蓄、不景気時代には思い切った投資を
  • 子孫への財産分与はしてはいけない・・・遺産相続税でかなり持っていかれる。だから相続するのは「」ではなく、どうやったら財産を築けるか、努力を習慣化させるなどの「思想
  • 借主となるなかれ。また貸主になるなかれ・・・金と友人を同時に無くす(シェークスピア引用)、自分のためでもあり相手のためでもある

 

その他もろもろありますが大きなものはこのぐらい。

要するに、

  1. 常に収入の1/4を天引き貯金すること
  2. いくらか貯まったところで巧みに投資に回すこと
  3. 最善を尽くし、辛抱強く時節到来を待つこと

この3つになります。

  • 大金持ちになるにはなんとしても積極的に、人並み以上に大活躍を覚悟すること
  • 頭も体も人一倍に働く
  • 暮らしは消極的に人並み以上に詰める
  • 最低限の生活に甘んじること

などもあります。

ここでは「投資」をひとまとめにしていますが本多静六氏はいろいろな投資をしていました。

具体的な投資先、投資の考え方はここでは長くなってしまうので割愛します。

失敗なきを誇れるなかれ、必ず前途に危険あり

たまに「ぜんぜん失敗したことない」「失敗しちゃダメ」という人はいますがそれは間違っています

失敗を悲しむなかれ、失敗は成功の母なり。
災いを転じて福と為さば、必ず前途に堅実なる飛躍がある

こう書かれています。

これは現代の世の中も一緒です。

何回も同じミスはダメですが失敗して次に活かす。これが正解です。失敗した数だけ成長します。

人の長になったら自らの知識や経験をあまり振り回すな

これもよくいます。

「昔はな・・・」

「自分のときはな・・・」

とまぁしょーもない上司もいます。

自分が上司になったときはそんなことは言ってはいけません。上司の時代、自分の時代、部下の時代それぞれ違うんですから。

また仕事だったらすべて部下に知識や経験を教えてしまうと部下は立案工夫の努力や責任転嫁するようになってしまう

「先輩が言ったからやりました」

「次はどうしたらいいですか?」

そんなことを平気で言ってきます。

でもそれは部下、後輩が悪いんではなくそう言わせてしまっている自分を責めましょう。

真の上司なら部下の責任を負い、一任しましょう。そうすると責任を感じ自発的に創意工夫し、相談を持ち掛けてくるようになります

上司ならドンと構えて部下には上述した「失敗」をさせましょう。

人生即努力、努力即幸福

ただひたすら努力すること。

天才-努力」には「凡人+努力」の方が必ず勝る。

仕事では仕事に追われるのではなく、仕事を追うことが重要である。

天才が1時間かかってやることを2時間やって追いつき、3時間やって追いことすこと。

計画実現に望ましい生活態度 9か条

快適で幸せな生活を送るための9か条を紹介します。

  1. 常に心を快活に持すること
  2. 専心その業に励むこと ※1つのことに大成せぬ間に目を移したり放り出したりしないこと。一点集中、専心して励むこと。
  3. 功は人に譲り、責は自ら負うこと ※出しゃばらずに「縁の下の力持ち」になること
  4. 善を称し悪を問わない ※誰にでも美点長所だけを相手として付き合う。「長所を交われば悪友なし」
  5. 本業に妨げなき好機はいやしくも逸しないこと ※なんにでも興味を持ち見聞、知識を持つこと。ただし、2足の草鞋にならないこと。
  6. 常に普通収入の1/4と臨時収入の全部を貯えること
  7. 人から受けた恩は必ず返すこと ※恩を受けたら中間報告を怠らず、心配の上に心配をかけぬこと。
  8. 人事を尽くして時節を待つこと ※順境のときは積極的に、逆境のときは忍び時を見て、時を待つ
  9. 原則として個人間に金銭貸借を行わぬこと

以上、9つになります。

難しいように感じるかもしれませんが、ぜんぜん難しいことではなく基本的には当たり前のことです。

世の中は鏡のようなものであり、自分が額にㇵの字の作れば、世の中もㇵの字に睨み返してきます。

何事も深刻に考えずに虚心坦懐、気楽にすごすべきとも話しています。

 

上記以外にも「結婚観」「理想の伴侶」などありますが時代観もあったりして理解しがたいものもあったのでここでは割愛します。

また「老後思考観」「楽老期の過ごし方」も書いてあるので気になる方は是非読んでみてください。

本の紹介

題名:人生と財産—私の財産告白—
著者:本多静六
初版:2000年1月8日
ページ:416
定価:9,800円
補足:本書は「私の財産告白」(昭和25年)、「人生設計の秘訣」(昭和53年)、「私の生活流儀」(昭和26年)をまとめ再編集したもの

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今でも通用する内容が多いので是非読んでみてください。

今回の本の評価は・・・

参考度 4.0
読みやすさ 4.0
価格 2.0
入手性 1.0
総合 4.0

 

【総評】
ビジュアルに惹かれて簡単に読んでみようかと思って読んでみたら非常に読みやすくいつの間にか読了していました。
時代が違うこともあり参考にならなそうなものもありましたが根本的な考え方は通用する、むしろ今と変わらないようなことでした。
しかし、昔の本で価格も高いのであまり出回っていない様に見受けられました。
自分は図書館で借りたので図書館にはあると思います。

 

今後も読んだ本で役立ちそうなものを紹介していきます。

気になる方はTwitter(@lion66610)でつぶやくのでチェックしてみてください。

 

それでは今回はこの辺で。

本記事も最後までお読み頂きありがとうございます。
次回の記事もお楽しみに!
是非、ほかの記事もご覧ください。

らいおんでした

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